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舌 |
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インプラントには、1回法と2回法があります。(1回法と2回法の優劣についてはここでは省きます) I T I など手術が1回ですむシステムでは、術後ネジの頭のような物が口の中に突出しています。人間は口の中の気になる所に舌をやるという習性がある為、無意識にインプラントの頭を舌でさわってしまう事があります。
しかし、これによりインプラントが骨にくっつく事を阻害してしまいます。別にインプラントと舌の相性が悪いわけではありません。触り続ける事自体が悪いのです。少し触っただけでは問題にはならないのですが、舌は大変クセにないやすい為、触り続けるクセによってインプラントが骨にくっつかない事があります。舌のクセには注意して下さい。
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くっつき |
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インプラント手術の後、インプラントが骨にくっつく現象をオッセオインテグレートと言います。このくっつきの期間は、システムや条件によって違いますが大体
1ヶ月半〜6ヶ月です。このオッセオインテグレートがおこった後、インプラントの上に上部構造をかぶせて噛める様にしていきます。最近は術後すぐに上部構造を入れる方法も研究されつつあります。この期間は主治医の指示に従って、じっと待つ事が必要です。
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上部構造 |
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オッセオインテグレートの期間が終わり、いよいよ上部構造です。上部構造はその症例により様々ですが、この作業は比較的患者さんの負担はありません。天然の歯にかぶせるよりも簡単な事が多いのです。ただ、インプラントは天然の歯の根よりも細いので、できあがりの形態を全く天然の歯と同じと期待し過ぎるのはいけません。根が細い為にやや食べ物がつまる事などがあります。それは歯間ブラシなどでカバーもできます。
咬む力に関しては、しっかり骨にくっついたインプラントは大変強い力を発揮するので、力強さを感じられるでしょう。
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予後 |
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「インプラントはどの位持つの?」 と良く聞かれます。インプラントは金属でできているので、天然の歯のようにムシバになる事は100%ありません。でもインプラントは歯周病になる可能性があります。
インプラントがちゃんと定着して上部構造が入り快適に使用してからも、その後きちんと手入れができなければ、インプラントを維持し続ける事はできません。ちゃんと主治医に定期的に見てもらったり、自己流でなく教わった磨き方でのブラッシングが必要です。どの位持つかはあなた次第なのです。
特にインプラントをする患者さんというのは、1度は歯を失うという失敗を経験しているハズです。でも、調子がいいからといって手入れを怠っていると、せっかく費用をかけたり、手術をしたりしても、再び手に入れた歯をまた失う事になります。インプラントの調子が良くても、安心しすぎないようにそれを守り続けて下さい。
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